サギサワの文体はここちよいおすすめ度
★★★★☆
単行本に入ってない作品も収録しているというので文庫本を買った。なぜ鷺沢作品を読み続けているのか。パンチの効いた文体で自分の目を覚ましたいから。一度読むと止まらなくなってついイッキ読みしてしまった。こりゃあ、小説よりすごいやあ。思うにそうとう、鷺沢さん、小説書けなくて苦しんでたんじゃないの? それにくらべてなんと生き生きとしていることか! これこれ、おじさんが求めていたのは。鷺沢の力を吸い取り元気の元にしたいんだ。その力は第3章までみなぎっている。
高校からタバコを吸っていたこと、20歳になって祖母が朝鮮人であることを知ったこと、高校時代はファミレスで原稿を書いていたことなど彼女の個人情報、在日朝鮮人の心理、男は金がないといい女が抱けないと思っていることなどおもしろい指摘と鋭い分析。
第4章はうって変わって非常に落ち着いた文体。沖縄にハマリこんだ作家のウレセンから意識を外して自分に素直になった未発表の紀行文集だ。分量は文庫の半分近く。日頃の売文生活に疲れた作家が天国を見つけたのだ。どちらの文体もシャワーのように浴びたいくらいここちがよい。
危うげな感性の煌きおすすめ度
★★★☆☆
殊更粗雑に見せようとする文章
笑いの中に潜み滲む涙・・・
自分のルーツ 亡き父への思い 背伸びしない女性の想う言葉
プラス{負け犬}考 酒井順子さん他2名との 楽しいやりとり
現在(いま)は この世にいない作家の エッセイ集
彼女の早すぎる死を惜しみつつ・・・
大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★
とても面白いじゃないですか
。TOP100ランキングに入っているのでご存知の方も多いと思いますが、
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!