最後の10年後のエピソードは特にこの作品をチープにしてしまっている気もするし、全体的に三流短編ドラマの雰囲気が出ている。もっと主人公のココロの中にフォーカスをあてたりと工夫すれば良いと思うが、いかんせん開発規模が小さいのでしかたが無い所だろう。
青空の目にしみる鷺沢ワールドの映像化おすすめ度
★★★★☆
「大統領のクリスマスつりー」を観たとき「原作と全然違うなー。でも映画化ってこんなものなんだよなー」って思いつつ、あまりのデリケートさには未消化なまま蓋を閉じることにしたのだった。
本作品も同じだったらどうしようと迷った。わたしは鷺沢ワールドに浸りたいだけで、映画監督のワールドには付き合っていられないからである。
わがやでは「三丁目の夕日」以来「六ちゃん」という愛称で呼んいる堀北真希がどれだけ芽衣子を演じられるのか、その一点でのみDVDデッキに作品を挿入した。
主人公と同年齢だという六ちゃんは悪くはなかった。けれどまた他の女優さんの可能性も連想してみた。原作を読んでからだといつもこうなってしまう。誰がやっても読者には不満を持たれる中で、六ちゃんは健闘したのではないかと思う。むしろ見直した。
原作を読んでないとわかりにくセリフやナレーションがあったがそれは原作を読んでいる者には問題はない。
一点の曇りもない青空が広がる多摩川沿いの風景が目にしみた。原作を尊重した映画だと思った。
平凡な恋愛おすすめ度
★★★★★
平凡な女子高生の恋愛を平凡に描いただけ・・の作品なんですが
それが以上に感動します もじもじしている堀北真希が非常に可愛かったです
僕的にはもうちょっと長くても良かったかなってかんじ大満足でした
静かな青春。そこはかとない初恋の印象。おすすめ度
★★★☆☆
堀北真希が地味〜に優等生を演じている静かな青春映画。パッショネイトに盛り上がることなど絶対にない、きわめて現実的、平凡な、教室でのやりとりや学校帰りの「あの頃」の雰囲気だけを如実に伝える淡々とした演出のなかで、堀北真希の美少女ぶりが非凡に際立っています。彼女が想いを寄せる善行くん役の細山田隆人(最近ようやく名前おぼえたよ)の落ち着いた雰囲気と温かい声の印象がとても好いです。特に麻雀のシーンの一連のさりげなさが好かったです。
―ところで、ヒロインの後ろの席でキョロキョロしてる桐谷美玲ちゃんに注目☆ セリフは殆どないけど、動いてる分モデル写真時よりいっそう可愛いです☆ このとき映画初出演だったそうで、その意味でも貴重な一枚です。
はっきりいって、すさまじい出来です。
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。
概要
2004年に急逝した作家・鷺沢萌のパソコンから発見された未完の小説を原作に、創作部分も挿入しつつ繰り広げられる少女の思春期ストーリー。優等生であることにコンプレックスを抱いている芽衣子(堀北真希)は、劣等生のゼンコー(細山田隆人)に淡い恋心を抱くようになり、バレンタインデーの日に告白しようとする…。とにもかくにも堀北真希の繊細なる存在感が圧倒的で、彼女の魅力で作品全体が持ちこたえているといってもよいほど。特に彼女がゼンコーの家で麻雀させられる羽目になるあたりの過程は見せ方もよく、また親友マッキー(柳沢なな)との毎日の帰宅風景でのやりとりも、さりげなく自然でいい。もそれだけに10年後のエピソードはもはや不要だったような気もするが、作る側は単なる思春期映画にしたくないという想いもあったのだろう。堀北ファンなら一度は観ておくべき佳作である。(増當竜也)