+ KT +

KT

阪本順治
おすすめ度:★★★★★
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誰も描けなかった事件を扱った意欲作。
おすすめ度 ★★★★☆

映画はなんといってもまず脚本、いい物語がなければどんないい監督でも傑作は生まれません。その点、硬軟織り交ぜてアメリカ映画の物語発掘力には感心させられます。一方、わが日本はこの点、一歩も、二歩も劣っている。リアルで面白い物語が日本にも無いわけがない。そのいい例がこの「KT」です。いまから30年前、この事件は東京で起きました。鮮明に覚えています。金車雲の名前もよく覚えています。10数年後、韓国の大統領になった金大中氏の拉致事件、明らかにKCIAの仕業とわかっているのに日本は主権侵害を大きな問題にしなかった。李プロデューサー率いるシネカノンが3年前に映画化していたことを知らなかった。早速、購入。自衛隊が関与していたのかどうか定かではないが、朴政権の関与は明らかだった。当時の報道では、日本海の藻屑となる寸前、アメリカの意向で暗殺が中止されたと記憶している。映画はこうした事実に基づき、リアルにこの大事件を映画化している。意欲作だと思う。願わくば、もっと緊迫感やテンポにメリハリがあればなおリアリティが出た秀作になったのでは。しかし、日韓の俳優、スタッフが協力してこうした映画作りが行なわれた事は画期的ではなかろうか。私のような「全共闘世代」はそう感じてしまう。その後の歴史は皮肉なことに、朴大統領が暗殺され、死刑判決、10数年に及ぶ自宅軟禁を経て、金大中氏が大統領に選出された。



良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★

これが発売されるのを心待ちにしていました 。これだけは手に入れようと思い購入を決めました。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。



概要
1973年、日本と韓国の関係を大いに揺るがした金大中事件の謎に挑んだ、阪本順治監督のポリティカル・サスペンス。当時、元大統領候補だった金大中(=K・T)は、韓国政府に追われて日米を往復する生活を強いられていた。その頃、自衛隊で北朝鮮の諜報活動を行う反共主義の富田(佐藤浩市)は、韓国中央情報局(KCIA)のキム(キム・ガプス)たちがKT暗殺計画を画策していることを知り…。
綿密な調査に裏打ちされつつ、日韓互いの国家のエゴを露にした大胆な仮説を打ちたててのスリリングなドラマ展開や、日韓キャストの熱演などにより、息をもつかせないスパイ・エンタテインメントとして見事に成立させている。阪本監督の新境地であり、今後の日本娯楽映画の方向性を占う上でも絶対に軽視できない秀作。(的田也寸志)

中薗英助 動画

中薗英助



ガッツ石松 中薗英助 J・ガイルズ・バンド