内容だけを見ていると、目を覆いたくなる部分、耳を塞ぎたくなる部分が多くありそうですが、情緒というものが大切にされていて、登場人物たちの心の変化が美しく描かれているので、SMルームでのシーンや自傷シーンなどもみやすいです。バックに流れる曲、要所に出てくる鏡越しの風景…、色んなものが合図となって、作品の中に見ている私を引き込んでいきました。重要となる、SMルームでのマスターベーションを強要されるシーンは、主演・加瀬亮さんの圧倒的な演技力によって、リアルかつ美しいものになっています。主人公の心の鍵とも言える女王様の言葉に、何度見ても私は泣いてしまいます。
熊切監督の着眼点、加瀬亮の演技力おすすめ度
★★★★★
荻原家を突然襲う悲劇「妹の失踪」
同居していた伯父は、自殺。
父親の病死、母は宗教にのめり込み、弟は精神病院へ入院してしまう。
それをどのように纏めあげるのか、熊切監督の着眼点が見ものだ。
抑圧された感情や体験を言葉や行動として外部に表出して、
心の緊張を解消していく様が荻原家の人間模様を土台に上手く表現されている。
主人公の荻原祐一郎役を演じる加瀬亮の演技力も見どころ。
この作品の奥行きを上手く表現。すごい役者だ。
大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。ファンなら買って間違いなく損のない品ですね。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!