アンナ・カリーナがもう死ぬほどカワイイ!カフェでのヘタクソな踊りがまたカワイイ!!それはもう「パリの恋人」のオードリー・ヘップバーンも寄せ付けないカワイさ☆☆☆そのカリーナが男友達2人(サミ・フレイ、クロード・ブラッスル)と手を取り合ってルーブル美術館を駆け抜ける有名なシーンは最近になってB・ベルトルッチが「ドリーマーズ」でまんまパクった。しかしビンセント・ミネリとかへのゴダールのわかりやすいオマージが、映画の冒頭3人が登場するのが英語学校の授業だってゆうのがなんか笑える。
これぞシネマ!おすすめ度
★★★★★
難解なゴダール映画の中でもかなり観やすい方だと思う。
政治的な話も出てこないし、珍しくきっちりとストーリーがあるような…。
それでいてゴダール特有の奔放さや詩的なシーンもあり、
見ていると楽しくってしょうがなくなってくる。
これがタランティーノ一押し映画だというのだからまたびっくり。
ちょっとした小話ですが、彼の製作会社はこの映画のタイトルであり、
「パルプフィクション」で有名なダンスシーンも
この映画から拝借したらしい。唯一欠点があるとすれば、
大好きなアンナ・カリーナが「バカ女、バカ女」と
やたら罵られるのに腹が立つことぐらい。
演技にダメ出しをしない、監督された自由おすすめ度
★★★★★
ゴダールを批評する事はできない。私は監督としてではなく、作家として魅力を感じるからだ。彼が放つ言葉には私の固定観念を見事にぶち壊してくれる。あくまで自分自身に訴えかけるものであり、他人と分かち合う事は不可能である。私が語りたいのはアンナ・カリーナ嬢である。この作品では即興のような自由をアンナは獲得している。わがままなのだ。男に飼われいるのは女ではなく雌だ。ゴダールは女が最も幸せを感じる場を提供している。そんな強烈な愛にアンナは女の意地を見せつける。素晴らしい。
大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★
非常に素晴らしい一品だと思います
!いや~、ほんと(・∀・)イイ!久々に良い買いモンをしました。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!
概要
ゴダールの映画にはいつも予想を裏切られるが、シンプルさのオブラートにくるまれた本作も、その例に漏れることはない。推理マニアの親友フランツとアルチュールが、英語学校で出会ったオディールとともに、彼女の叔母の家に眠る不法所持の大金を盗もうとする。一応、犯罪サスペンス&3人のラブストーリーのかたちを呈しているものの、物語そのものに新味はない。
延々と同じステップを繰り返すダンスや、ルーブル美術館内の全力疾走、1分間の沈黙ゲーム…などなど、物語の流れを寸断するようなカットこそが、この映画の魅力。音と映像のあからさまな不均衡や、ゴダール自身によるナレーションも、確信犯的に観る者を混乱へと誘っていく。
そんなチャレンジングな手法を駆使しながらも、ポップな感覚の青春ドラマとしても成立させてしまうところが、やはりゴダール。『勝手にしやがれ』の2年後の1961年、31歳の彼の瑞々しい才気が漲っているのだ。そして、ゴダール映画の女神、アンナ・カリーナのキュートな表情を見るだけでも、本作の存在価値はアリ!(斉藤博昭)