3巻である本書を要約するなら『フ○テレビ危機一髪』 舞台は日本にとって返し、バキリの呪術の恐ろしさが炸裂……って……え……? ええええええ? そうなの? そうだったの? と主人公がいきなり突然以下ネタバレにつき省略。というかなぜ最初から以下略。
今まではハリウッド娯楽大作だったのがいきなりハリボテ怪獣映画レベルにまでトーンダウンしてしまう感は否めないけれども、これまでやられっぱなしだった主人公側の巻き返しの爽快感はたまらない。とにかくまったく先が読めずに最後まで楽しめました。落ち着いて考えるとものすごく強引というか豪快というか、アレなのかもしれませんけど、初読後の感想は爽快でした。
1、2巻のおもしろさが台無しに・・・おすすめ度
★★★☆☆
3巻は最悪。読まない方がいい。
これまでの2巻が台無しになるから。
アフリカ帰還から7ヶ月後、アフリカの呪術師が日本に復讐に来る話で、
1、2巻のような確固としたテーマ性がなく、
やたらめったら人を殺し、大掛かりなトリックでわあわあ騒ぐだけの、
くだらんアメリカ映画のようで、がっかりした。
なんでこんないらんもんつけくわえたんだろうか。
筆者の意図がわからない。
しかもここで思い出したかのように、
1巻の導入部分でさらっと出てきた話をとってつけたようにもってくるんだけど、
それもほとんど重要性を持たずに終わってしまうから、
余計なんのこっちゃってことになる。
アナザーストーリーおすすめ度
★★★★☆
シリーズの完結編。舞台は東京に戻り、物語はクライマックスに向けて加速度的なスピードで展開していきます。テレビ局での死闘と決着が、荒唐無稽なハリウッドのアクション映画を思わせてしまうのはちょっと残念。
登場人物は詳細な設定がきちんとされているのでしょう、みな魅力的に生き生きと描かれています。その上で残酷な死に方をしてしまうところなんかは結構ホラーです、怖いです。
現実や史実との接点を多分に持たせたリアリティー、宗教・呪術を絡めたオカルト性、関西的お笑いサービス精神あり、まさにエンターテイメント小説だと思います。
ところでこの物語、呪いをテーマにしているせいか全体として鬱々とした雰囲気があり、読了後もなんとなく暗い気持が残りました。なるほど調べてみると、作者のらもさんはこの時期かなりの鬱状態だったようで、物語はこの巻でそれなりのエンディングを迎えますが、本当はもっと別のストーリーを考えていたような気がします。もっと怖い結末を...
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
!いや~、ほんと(・∀・)イイ!久々に良い買いモンをしました。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!