鬼太郎夜話☆おすすめ度
★★★★★
声優が初代『ゲゲゲ』の野沢、大塚起用というのは嬉しい限りだし、
ニヒルでダーク、金や色など欲望に正直で「ケケケ」と嘲笑う気味の悪い鬼太郎がオリジナルに近い形で再現されてるトコがイイです。
鬼太郎は決して「ヒーロー」であっちゃいけない。
あとはタバコを吸えば完璧だけどw
なんといっても、人間がピンチに陥っても、傍観したり
ただ敵にやられるだけの鬼太郎がサイコー!
コレは『鬼太郎』が何故コレだけ日本人に愛されるかというのも
関わってくると思うのだが、
鬼太郎というアイコンを通じて、一介の妖怪など歯が立たない
ほどの怪奇な超常現象や人智を超えた存在があるという
真の意味での奥深い恐怖感がとにかく
この『墓場』の世界にはある。
水木大先生の原作はアドリブ色の強い
ジャズのインプロビゼーションのような味わいがあるが
このアニメもその混沌とした世界を
ミニマルな電気グルーブのサウンドを含めてよく表現できてると
思います。
忍び寄る恐怖、水木ワールド全開おすすめ度
★★★★☆
妖怪相手にカッコよく戦う正義の味方ゲゲゲの鬼太郎を期待されている方は見事に裏切られるでしょう(かくいう私も)。
何といっても第一集の見どころは、「水木をはじめ、普通の人間がモノノケとしての鬼太郎に翻弄され破滅に追い込まれるさま」なのですから。
なんだかんだいいながら、水木は育ての親として鬼太郎に愛着らしき感情を抱いているのに、鬼太郎は彼を利用することしか考えず、水木が地獄におちても悲しむそぶりすら見せない。
圧巻は水木の母親が鬼太郎を崖から突き落とす一話のラストシーン。
阿鼻叫喚の叫び声とともに落下していく鬼太郎は、多分自らの想像世界の幻影に過ぎないのだが、ついに良心にさいなまれ発狂する水木母、当の鬼太郎はピンピンして、ケッケッと笑いながら楽しんでいる。
二話のラストでは水木の会社の社長を無表情に地獄にいざなう鬼太郎親子にゾッとさせらる。
だけど学友に気味悪がられ、はやし立てられたり、
水木母に下手なおべっかを使いかえって嫌悪されたり、
経済的に困窮し貸家を追い出され、街を彷徨う鬼太郎は哀れで、ちょっと滑稽で憎み切れない。
一度見たら病みつきになる、まさに劇中の水木の如く一度関わってしまったら逃れられなくなる、それが墓場鬼太郎なのです。
もう一つの鬼太郎おすすめ度
★★★★★
テレビで第一話を見た衝撃は凄まじいものがありました。
正義の味方に位置する鬼太郎が、この作品ではかなり黒いです(笑)。
原点という感じの作品です。
私は原作を見た事はありませんが、見ていない人でも楽しめる作品。
映像、音楽、雰囲気、それらが素晴らしく
そして、声優の演技によって、さらに世界観を良くしています。
内容が黒くても明るい感じで話が展開していたり
時代を感じさせるものがあったり
教訓のようなものがあったりで面白いです。
DVD1巻は第一話と第二話収録なので
鬼太郎とねずみ男の掛け合いはあまり見られませんが、笑えます(笑)。
映像特典には
・水木しげるのコメント
・キャストインタビュー(鬼太郎、ねずみ男)
・ノンテロップOPED
・絵コンテギャラリー
が、あります。
最近のアニメには無い雰囲気が素晴らしいです。
墓場鬼太郎のDVDおすすめ度
★★★★★
買っちゃいました。
オモシロイ!
ストラップ可愛い。ケースもお洒落です。マイコレクションとして大切にします。
深夜だからできたアニメの傑作おすすめ度
★★★★★
正義のヒーローじゃない頃の、本来に鬼太郎がここにあります。ちょっと哀しくてちょっと残酷な鬼太郎の誕生話も、見事に再現されています。かなりホラー色が強いんですが、水木しげるらしい世相風刺もあって重くはないんですね。その辺、小さな子どもにはわからないと思いますが、大人のために鬼太郎です。オープニングは電気グルーヴなんですが、みんなタテノリしていて笑えます。CD買っちゃいました。内容とは関係ないのですが、特典のストラップがいまいちだったのが、ちょっとがっかり。
上出来
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。これを知らずして新しい時代のエンターテイメントは語れません。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。