ロメロのファンじゃない私でも楽しめました。おすすめ度
★★★★★
私はロメロのゾンビものは、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」、「ゾンビ」、「死霊のえじき」しか観ていないのですが、どれもそれほど面白い作品とは思えなかったクチです。
ゾンビものは「バタリアン」や「クリープス」などの方が面白いと思えるほうなので、正統派ストーリーである本作はあまり期待してませんでした。
しかし、これは良かった。
登場人物が魅力的なのが一番大切。
寡黙で何を考えているかわからない警官、気丈で理知的なヒロイン、蓮っ葉な若い女性、16歳〜18歳くらいの未熟だがまだ無垢な少年少女、自己中心的な男、実際は頼りになるのに過去の失敗経験のせいでイマイチ自信がないような善良な男、ちゃらちゃらして皮肉ばかりのスネオみたいな男、元ギャングなどなど・・・。
それまでの人生でまったく交わることのなかった人々同士が、とんでもない大災厄の中で協力し合い、憎みあうドラマチックな展開がなんともいえない。
元祖ロメロの作品と同じといえば同じなのですが、作品としての出来はこちらの方が良かったです。
もっとも三十年前の作品を今の作品と比べるのは極めてフェアじゃありませんが・・・「ゾンビ」は３０年程前に公開時に見て怖くも感じなかったので、私と同じような感想の方の参考になるかもしれません。
ロメロが創造したゾンビの怖さは、一度噛まれたら絶対に助からない、愛する人が次の瞬間にはモンスターになって襲ってくることですが、この作品では登場人物が良く描けているのでその怖さが十分に伝わります。
内容的には｢飛べ フェニックス」｢生きてこそ｣のような極限の環境からの脱出劇ですが、やはりＳＦホラーならではの味は捨てがたいです。
これを見た後は勢いで「ランド・オブ・ザ・デッド」もぜひ観てみたいと思えるほど良かったので星５個です。
ゾンビ映画の傑作おすすめ度
★★★★★
ロメロのゾンビはかなり好きだった!しかし、それを越えるようなゾンビ映画がこれだ!
ロメロのゾンビをリメイクしたみたいだが、まったくの別物として見たほうがいい。
以前のような風刺映画ではないがエンターテイメントとして見ればかなり面白いはず!
予想に反して面白かったおすすめ度
★★★★☆
私の大好きなロメロのゾンビのリメイクです。正直期待していませんでした。が、予想に反して面白かったです。死後硬直後の体、腐った体で走れるのかよ！とか、わざわざ無人島目指さんでもモールで生活してれば先にゾンビが腐って動かなくなるんじゃねえのかよ！とか色々つっこみどころ満載ですが、走っておっかけてくる大量のゾンビによって、いままでのゾンビ映画になかったスピード感と緊張感と恐怖感がそういう無粋なつっこみを忘れさせてくれる映画でした。ゾンビ映画が好きで緊張感を最後まで持続させてくれるものを探しておられる方におすすめです。
良く出来てると思います。おすすめ度
★★★★☆
比較的最近のゾンビ系ホラーの中では、かなり良い出来ではないでしょうか。
※他のゾンビ物と比べるとかなり面白いと思います。(比べる方が野暮)
全く関係ないのですが、バタリアン4を見終わった後に見て下さい。
素晴らしく思えるはずです。
あちらは個人的に弐点。
本作は個人的に四点。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
とても面白いじゃないですか
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います！
概要
ジョージ・A・ロメロ監督の“リビング・デッド・トリロジー”の第2作であり、恐怖映画の歴史的傑作「ゾンビ」を、CM出身の新鋭ザック・スナイダーが監督したアレンジ・リメイク・バージョン。オリジナル版の隠し味だった文明批評的なニュアンスはなりを潜めたが、『ドーン・オブ・ザ・デッド』はホラー映画としてのおどおどろしさや生理的嫌悪感を増長させる演出ではなく、時にユーモアを交えながら、極限状況に陥った主人公たちのサバイバルと、終末へと向かう地球の姿をサスペンスフルに描いている。
主役は『死ぬまでにしたい10のこと』のサラ・ポーリーで、オリジナル版をこよなく愛するという彼女が、強い意志を持ったヒロインを的確に演じることで、この作品が描く“現実的な恐怖”の輪郭がより明確になった。オリジナル版のスタッフがちらと顔を見せているあたりは、マニアへのサービスか。（斉藤守彦）
