古くは江戸時代にも存在が考えられるラブドールの歴史と最新技術までの変遷を網羅。ネタがネタだけに実現しないがNHKでの某番組のような作り、中島の曲をバックに流しながら御読みください。
ラブドール進化論おすすめ度
★★★★★
アダルトグッズ(にはとどまらないが)として生産されている人形の、歴史と現在をリポートした本である。私はこの商品について全く無知だったためか、この業界の実態を丁寧に紹介したこの本は、異様におもしろく読めた。
タイトルにある「南極1号」に関しては簡単にふれられる程度で、本書のメインは、ラブドールの素材や技術の進化についての説明、それと密接に結びついた生産者たちの試行錯誤の過程、それから、消費のされ方に関する現状分析(なぜレンタル業は衰退したのか等)や、熱烈なマニア(Ta-bo氏)へのインタビューなどにある。
かつてダッチワイフと呼ばれた「ゴム風船」は今やマイナーな存在となり、ウレタンやシリコンで造られた精巧なラブドールが現在、広く流通している。少女タイプのものから大人っぽいボディのもの、アニメ系のものから限りなく写実的なものまで、色々あるそうだ。また、あくまでも「実践」を重視するのか、あるいはより人格的な付き合いにこだわるのかなど、それぞれの製品の特性にこめられた生産者たちの「ものづくり」の哲学の相違が興味ぶかい。
だが、ラブドールの進化を根底で支えているのは、むろん、消費者たちのニーズである。より気持ちよくできるように、より人間らしい触感を体験できるように、さらには、より「愛」せるように…。生産者たちへの要望や、昨今ではインターネット上におけるドールたちへの細かなコメントなどを通して、「彼女」たちの品質向上に貢献してきた。
その生々しい欲望(いま懸案なのは、「尻の穴」と「口」のつくり)と几帳面な探求心がないまぜになったパワーがありありと伝わってきて、妙に感動させられた。
素晴らしい出来栄え
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!