「生きることの肯定」に共感おすすめ度
★★★★★
「彼女の歌の中には、あるひとつのテーマが常にこっそりと内包されています。
それは『人が生きていくことへの強い肯定』です。」
これは、このアルバムに寄せて書かれた山下達郎さんの文章の一節です。
なるほど、だから竹内まりやの音楽は心に響いてくるのか、と共感してしまう
文章でした。
このアルバムは、DISC 1が、ほぼ他の作家提供曲を集めた、「シンガー」バージョン、
DISC 2 およびDISC 3 が、セルフカバー曲を含む彼女の作詞・作曲による曲を
収録した「シンガー・ソングライター」バージョンとなっています。
私はやはり彼女の作詞・作曲の楽曲が好きでした。
ところで、Discographyを見ると、結構作品をリリースしてなかった時期もあるのに、
少なくとも山下達郎がプロデュースするようになってからは、ずっと第一線で
活躍していた印象が私にはありました。
それだけ、竹内まりやは、彼女にしかないオリジナリティを一貫して持ち続けているし、
聴く人を納得させてしまう力があるのだと思いました。
初回限定版と共通のブックレットには、竹内まりや自身による、各曲目の制作にまつわるエピソードなどが
書いてありますが、その中には、「今夜は Hearty Party」で、だめもとで頼んだ
木村拓哉さんが、ひとりでスタジオを訪れて、セリフで参加してくれた話や、
「みんなひとり」でも松たかこさんが、コーラスで参加してくれた話など、よく読むと
おもしろいエピソードが結構ありました。
凄いの一言
おすすめ度 ★★★★★
大変良く出来ています
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。