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ゲゲゲの女房

武良布枝
おすすめ度:★★★★★
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「私も水木が死なないような気がします」
おすすめ度 ★★★★☆

 
本書は「ゲゲゲの女房」こと水木しげる先生の妻、布枝さんがお書きになった自伝です。
この自伝は昭和一桁生まれの一女性の半生記です。と同時に半世紀近くも連れ添ってきた
水木しげる先生についての、貴重な記録になっています。

では同伴者である布枝さんの眼に水木先生はどう映っているのでしょうか。私は本書のな
かで、以下の三つの点がとくに印象にのこりました。

まず先生が努力の人であることです。食うや食わずの貸本マンガ家の時代から、先生は無
心にマンガを描いていきた。筆者はその姿を間近で見ていました。左の肩で原稿を押さえ
ながら、顔を原稿にくっつけんばかりの姿勢でひたすら描き続ける姿を。そんな姿を見て
きた筆者にとって、先生は「誰よりも働き、誰よりも努力してきた人」なのです。

つぎに先生はじぶんの親族を大事にする人だということです。具体的には自分たちのこと
を後回しにしてでも、親兄弟の面倒をみるということです。たとえば先生は失った左腕の
恩給を実家の父母にあずけていました。食うや食わずだった生活の背景にはそうした事情
もあったわけです。そして先生は実家の両親を呼び寄せ、また水木プロにご兄弟を呼び寄
せる。こうして武良家の面倒をみるようになります。このような先生の親族愛はときに家
族愛と対立するものでした。そのため筆者はたいへん複雑な思いを抱いていたことが伝
わってきます。

最後に先生は生き抜く力がすごい人だということです。描いても描いても報われない、そ
れどころか稿料を値切る材料として作品までも貶められる。貸本マンガ家時代のそんな絶
望的な状況をどうやってのりこえたのか。筆者は先生の「生きる意志」、その強さにある
と考えています。つまり先生はその無類の生き抜く力でどんな逆境であれ、のりこえてき
たのだと。

本書をよむと、「なまけ者になりなさい」「がんばるなかれ」「のんきに暮らしなさい」
と言って周囲を喜ばせる人の、等身大の姿がみえてきます。

【目次】
一章 静かな安来の暮らし
二章 結婚、そして東京へ
三章 底なしの貧乏
四章 来るべきときが来た!
五章 水木も家族も人生一変
六章 名声ゆえの苦悩と孤独
七章 終わりよければ、すべてよし



ふつうがすごい!まさに夫婦春秋
おすすめ度 ★★★★★

奥さんは本当に普通の女性だと思います。どこといって特別なところがあると思えません。しかし、そんな「普通さ」がどれほど尊いものか、この本を読んで知る事ができました。
前半の苦労時代はまさに村田英雄の「夫婦春秋」で、泣かされました。後半の有名になってからの苦労にも泣かされました。けれどもすべて幸せの涙でした。なぜなら、この作品で奥さんは「祝福」されているからです。普通に生きて、年を取る事を、最初から最後まで「祝福」されています。普通の文章で、普通に人生を祝福する、これはすごいことだと思います。
奥さんは、自分にはこれ以外の人生はなかった、というようなことを書いておられます。確かにそうだったかもしれませんが、そのような人生がどれほど難しい事か、とも思います。普通の人が普通に生きて、それを祝福する、こんなすばらしい文章を読むのは初めてかもしれません。そのように読めた自分を祝福したくなる、そんな気になれた本でした。



本屋で少し拝見した
おすすめ度 ★★★☆☆

本屋で少し読みました。給料が出たら買って読みたいと思います。



げげげの女房
おすすめ度 ★★★★☆

読みやすく、本屋でほとんど全部読んでしまった。全編、誇
張的な表現がほとんどなく、すなおに読んでいける。内容は、
平均的女性の目を通して書かれているので大変興味深い。

あまりの貧乏に男でも泣けてくる。奥さんは辛抱強い女性
であるが、うぬぼれもなく、ごく普通の昭和婦人の思考パタ
ーンで書いている。だんなさんである水木氏は個性がつよ
く、強情で、決定事項はほとんど決めたら変えない。男で、
世に大きく認められたい人はどれほどの努力をしたらよいか、
どういう性格であったらよいかが知れる、ひとつの教科書
でもある。

特に、しげる氏が売れないころ、毎日何時間も、暑い部屋
で片腕でうんうんうなって描いていて、しまいには尊敬す
るようになったというところは圧巻である。

人生の中半・後半から運が向いてきて「終わりよければ
すべてよし」になったが、売れないで終わったら家庭的
に非常に恵まれない女性になってしまう。この奥さんは
子供運にも恵まれ、かなり運の良い人であったといえる。



昭和の生き様
おすすめ度 ★★★★☆

 基本的に素人の書いたものだから、まじめな作文を読んでいる気分になった。ここから立ち上ってくるのは、ただ生きることに必死で取り組んできた昭和人の姿である。飾ることなく淡々とつづられる日常の、なんと清貧なこと。苦しさを日本中で分け合っていた時代が浮き彫りにされる。
 しかしその中で、とりつかれたように漫画を書き続ける水木先生の姿が、印象的だった。水木先生が哲学書を読み込んでいたこと、荒俣さんが突然「弟子にしてください」と頭を下げたことなどが、面白いエピソードだった。
 水木夫人の「生きる意志」も、相当なものだと思う。空気のように、生き続けることを大前提としている。



細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★

出来は非常に良いです。これだけは手に入れようと思い購入を決めました。
ホント満点を付けても良い出来です。



ゲゲゲの鬼太郎 動画

ゲゲゲの鬼太郎



松本泰 ゲゲゲの鬼太郎 ワリオワールド