手に汗握る攻防おすすめ度
★★★★★
三谷風太郎(サンプー)、シューター、北島虎之介が表紙。
3人の個性的なキャラクタアが引き立っている。
前巻と同じく背景が白だが、春と冬ぐらいにずいぶん違う。
哀しき半霊ベクトールを首謀とした激しい攻防が北の地で始まる!
組織化して襲ってくる霊たちに、苦闘を強いられる魔法律家たち。
菜々は人質のひとりとして囚われ、毒島やキュラ、ムヒョまでもが
『霊根』の影響を受けて衰弱し、ピンチに陥る。
ムヒョが思うように動けない状況の中、ベクトールは巨大な化け物
『九苦狸(クグリ)』の封印を解こうとしていた。
自分が強いられてきた我慢や、得られない友情にこだわりを見せる
ベクトールの本当の狙いは何なのか?
1冊を通して激しい闘いが描かれ、引き込まれる巻だ。
新しいキャラクタアの登場、たくさんの魔法律家や霊たちの登場と、
ベクトール編クライマックスに向け目まぐるしくストーリイが展開される。
ところどころ、主人公のひとり、ロージーならではのシーン、
エピソードがあり、かれらしさや、かれの成長が感じられるところが
織り込まれているのが上手いと思う。作者の愛情と才能を感じる。
次巻で物語は終幕を迎えるのだが、最後まで楽しみに見守りたい。
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
大変良く出来ています
。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
買って良かったと思います。