劣悪なCMのせいで完全に誤解したゲーマーの数知れず。しかし、このゲームは実際は本当に面白い傑作だ。第1部のコミュニケーション編と第2部のアドベンチャー編に分かれていて、個人的には第1部を可能な限りやりこむことをお勧めする。なぜなら、それをやりこんだ期間が長ければながいほどエンディングで感動できるからだ。ほかの方も言っているようにエンディングは涙をこらえるのがかなり困難。ゲームをやって泣きそうになったのはこれが最初で最後だったりする。
遠くて近いコミュニケーションおすすめ度
★★★★★
とても面白い作りをしているゲームだと思う。
このゲームは、
「ゲーム世界の中にいる個性を持ったキャラクターを操作するゲーム」
もしくは、多くの恋愛シュミレーションゲームがそうであるように、
「ゲーム世界の中にプレイヤー自身を投影できる人物が存在し、そのキャラクターと他の人物達との交流を楽しむゲーム」
…などという類のものではない。
プレイヤーは鳥形ロボット「バード」に指示することで、
肯定・否定などの意思をジョゼットに伝える事が出来る。
それによってジョゼットはプレイヤーの存在を感じることが出来るのだが、
ここでのプレイヤーの位置は「見えないけれど別の世界にいる人」である。
そしてジョゼットは「見えないけど別の世界にいる人」つまり、
『コントローラーを握っている現実世界のプレイヤー』に『直接』話しかけてくる。
その間に媒体など存在しない。
しかしながら、ジョゼットが現実世界を見れないのと同様に、
プレイヤーは肯定・否定の数少ない意思表示でジョゼットに物事を教え、コミュニケーションをとらなくてはならない。
なかなか思った通りに教えることが出来ず、彼女と共に手探りの生活をおくることになる。
その間はあまりにも遠い。
現実世界とゲーム世界。その間は果てしなく遠い。
でもそれだからこそ、ジョゼットとの心の距離はとても短く感じられる。
美少女ゲームに見えてしまうというのは、確かにある。
しかし、勘違いしてはいけない。
このゲームは、かなり奇妙な『心のコミュニケーション』ゲームである。
大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★
わたくしめもついに買いましたよ
。値段の割には上出来。
ホント満点を付けても良い出来です。