この作品に花を添えるヘイリーの歌声は天空を舞うほどに美しい・・・おすすめ度
★★★★★
音楽を聴いて鳥肌が立つという初めての経験から
34年経った今もまた、感動させられてしまうこの天才アーティストの存在は
もはや私にとって人生の一部のようなものだ。
1999年発表の「ギターズ」は、ギターというシンプルな形で
自らの原点を顧みた作品であったが、今回は全編フルオーケストラによる
完全に初期3部作を意識した、というよりファンの要望に応えたともいうべき
原点回帰作品にほかならない。
冒頭から登場する「チューブラー・ベルズ」のメロディの変奏曲を聴いた瞬間から
天空に舞い上げられていくような気分にさせられる。
そしていたる所にちりばめられたケルトミュージックのエッセンスは
このアーティストの根底に流れるケルトやトラッドへの
深い愛着心が脈打っているのを感じ、好みの音楽というレベルではなく
聴く前から、34年前からすでに波長が合っている。
それにしてもわずかに登場するヘイリーの透明感溢れる歌声は
この人の声じゃないとだめだと思えるくらいに、この作品に溶け込み美しい。
この作品が終焉ではなく、また新たな創造への始まりとなることを
期待せずにはいられない。
コアのファンも、そっぽ向いた元ファンも、未体験の人も聴くべしおすすめ度
★★★★★
たまげました。まともじゃん。
トレスルナスに続いてついに人間(他人)を一切関与させないでProToolとボーカルソフトだけで作ったLight&Shadeが本物のギター以外は全部電子音という少々気がかりな作り方だっただけにマイクが健全な精神を取り戻してくれたみたいでファンとしては嬉しい。
今回はレーベルからしてユニバーサル・クラシックからの発売で、21世紀のクラシックアルバムとの位置づけの作品。電子音もコンピュータも音源としては一切なし(多分)でマイクは作曲とクラシックギターの演奏だけ。コアなファンの人はあちこちに散りばめた初期3部作からのテーマの引用を楽しめるでしょう。オーケストラは相当本格的で大人数を使ってます。共同プロデユーサーはカール・ジェンキンズ。これでミリアム・ストックリーに歌わせたらアデイマスとの合併状態か?TB2のエジンバラ城ライブでも大オーケストラは使ったけど、「クラシック音楽」を最初から目指したアルバムは多分マイクの人生初チャレンジだと思う。
音質と音場設計の凝りまくりは見事。ジェンキンズ先生がマイクの通訳をしてオーケストラとマスタリングを仕切ったに違いない。意思疎通障害症候群のマイクにこの大所帯の監督やリーダーシップ発揮は絶対に無理だから。SACD版も絶対に欲しい。
Light&Shadeで英国でも愛想を尽かされた感じだったけど、このアルバムならコアなファン、そこそこのファンも新規参入の別ジャンルからの音楽ファンも獲得できるのでは。
次作はまたまた振幅を大きくしてロックバンド音楽に回帰して、人気を盛り上げて再来日を果たして欲しい。
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
今回の発売がすごく嬉しいです
。これは買わねばならないでしょう!
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!