みなさんも既にご指摘の通り、「地獄の黙示録」並みにシュールだった前作と較べれば、ずいぶんストーリー性がある。お話自体もなかなか面白い。今回は相手役の男優達の熱演もあり、映画として見ごたえがあった。しかしその反面、前作ではこれでもか!というくらいにしつこく描かれていた、このシリーズ最大の売りである杉本彩のSMシーンがかすんでしまった。前作よりも和風テイストを生かした雰囲気は凄く好きだし、パリという異国との対比も美しいとは思うのだが…。「あちらを立てればこちらが立たず」というヤツで、続編というものはかように難しい。もし3作目があるのなら、1作目のハードさと今作のストーリー性と和風テイストをうまく調和させてほしいものです。続編はいっそのこと時代劇でやってほしいと思う。鬼六先生には「無残花物語」「鬼ゆり峠」といった寒々しいリリシズムに溢れた時代劇SMの傑作があるのですから。
彩さん、今回もキレイですおすすめ度
★★★★☆
前作はおもしろ半分と話題性でSMとはどういうものなのだろう?という思いで観ましたがこんな世界があっていいのか?とカルチャーショックをうけ、彩さんの演技に目を丸くしながら観終えました。
今作は第二弾ですが、役名や出演者が前作と同じだったりしますが全く別のストーリーです。第一弾とまた別のSM世界でまたまたカルチャーショックをうけました。
内容の評価は観る方によって良い悪いがはっきりする作品です。私は自分の知らなかった世界観が観れたという点と、杉本彩さんのファンという点から評価させてもらいました。前作は彩さん扮する静子は半分以上裸体でしたが、今回は半分以下です。
いやらしさを期待するのではなく、彩さんのキレイな美体と日常とかけ離れた世界を観てみたい、という方にオススメです。
ただ両作ともいじめられている静子を観終わったあと、むなしく悲しい思いになっていたのは私が女だからでしょうか。
まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★
まさに夢のコラボです
。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。
概要
美術評論家・遠山(宍戸錠)は、パリで暮らす画学生・池上(遠藤憲一)が援助を続けるだけの価値があるかどうかを確認するため、妻・静子(杉本彩)をパリへ派遣させる。しかし、それは彼女を倒錯の世界へ導くための罠であった。静子の美貌に魅入られた池上は、彼女を裸にし、縛り上げて描いた絵をブラックマーケットに出品しようとするのだが……。原作・団鬼六、監督・石井隆、そしてヒロイン杉本彩の『花と蛇』トリオが再び集結して贈る、官能ロマン大作。今回はパリ・ロケを敢行しての異国情緒の中、前作を越えるアブノーマルかつ幻惑的なSMシーンが、鬼気迫る勢いで繰り広げられていく。杉本の“体当たり”という言葉ではもはやすまされないほどの熱演は実に美しさも誇り高さも究極の域へと達しており、そのエロティシズムの発散は、観る者をただただひれふさせるのみであった。(増當竜也)