3巻ぐらいまでのめり込む様に読んだ大好きな漫画なのですが、完結に近づき始めたあたりで、「えっ?結局白人至上主義?」という印象を受けました。まぁこれはこの作者の作品すべてに顕著な特徴なのですが…。金髪碧眼のアングロサクソンが美しいのはわかる。わかるけれど、白・黄・茶の3つのグループを巡る争いというテーマの話ならばもっとそこを掘り下げてエンディングまで持っていってほしかった。最後に重要なキャラが死ぬのだけれど、その意味があまりなかったのが残念。
でも、全体的にはぐいぐい読ませるので4ツ星で。
私の名前は「希望」ですおすすめ度
★★★★★
「獣王星」の完結編(最終巻)です。
10年もの長い間に描き綴られた作品でしたが、
その10年の間に主人公トールも読者とともに成長し、
最終巻を迎えてもあまり違和感がなく、自然に受け入れることができました。
私はすでに連載時に、なぜか最終話だけ先に読んでしまっていて、
最後のシーンでトールが森で拾った子供に名前を与えるとき、
「その名前は、『希望』という意味だ」と告げるのですが、
そのシーンだけ読むと、なんだか安っぽいセリフに聞こえてしまったものでした。
けれど今回単行本となり、最終話に至るまでのエピソードを読むと、
何故トールが「希望」という意味を与えたかったのかが解り、
溢れる涙が止まりませんでした。
冒頭からすべての幸福を打ち砕かれて、絶望の!淵をさまよいながら、
その輝くばかりの生命力ゆえに、決して絶望しなかったトール。
けれど、その出生の秘密を明かされたときに、
這い上がれないほどの絶望に彼はとりつかれました。
そんな絶望の底からから彼を救い上げたのは、「希望」。
離れることなくずっと側にいてくれた「希望」だったから……。
賛否両論のある完結編だと思われますが、何度も最初から読み直したくなる作品です。
はっきりいって、すさまじい出来です。
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。他の方がコメントされているとおり、
買って良かったと思います。